ケータイハックス実践編 〜WX310K でおこなうスケジュール管理〜
「ケータイハックス──いつでもどこでも仕事術」を読んで、スケジュール管理を愛機ウィルコムのWX310Kで実践してみようと思い立った。
調査の上、最終的に落ち着いた方式は下記の通り:
(1)スケジュールの登録は必ず WX310Kでおこなう
(2)スケジュールをどうしてもPCで閲覧したい場合は、WX310Kのバックアップ機能でvcalendarファイルを取り出し、Googleカレンダーに読み出して閲覧する
(1)については、理想的には OutlookなりGmailで登録したスケジュールをWX310Kに読み込みたいところだ。しかし、携帯万能などの市販製品が必要な上、こうした製品の使い勝手には期待できないことを身をもって知っているため、今回は WX310K への読み込みは見送った。
(2)については、当初はOutlookへの読み込みを考えた。ところが、Outlookでは、vcalendarファイルを読み込む度に、スケジュールを重複して読み込まれてしまう。つまり、vcalendar ファイルを読み込むと、同じスケジュールが大量に重なって表示される状態になってしまうのだ。Google カレンダーでは、このような不具合はなく、正常に表示されたため、本方式ではGoogle カレンダーを用いることにした。
総論的に言えば、ActiveSyncのような仕組みがあれば理想的なのだが、WX310Kにそれを期待するのは酷だし、むしろWX310Kの軽さ、安定性を損ねてしまうようでは本末転倒だろう。
上記の方式の最大の欠点は、(2)において、PCで閲覧する際の作業が非常に面倒であることだ。バックアップ機能を起動後、vcalendar ファイルを USBで読み出さねばならない。また、(1) において、PCでスケジュールが登録できないことも、仕事の予定を大量に登録しなければならない場合には大きな欠点だ。
「最新スケジュールを常に持ち歩き、メンテできる」という強力なメリットが、これらの欠点をカバーしてくれることを期待し、しばらくこれで運用してみたい。
雇用とはいったい何か
本日のワールドビジネスサテライトで、沖縄が失業問題に窮し、失業者に戦時の遺骨掘りをさせようとしていることが報道され、ため息をついた。
雇用とはいったい何だろうか。
IT化、ロボット化が進めばドンドン人が不要になる。技術が進めば進む程、従来の枠組みでの雇用は失われる。同じ人間、能力が大きく変わらないのに、経済発展のフェーズが違うというだけで、雇用はインド・中国にドンドン奪われている。
団塊世代が頑張り、日本を高度成長させたがゆえに、団塊ジュニアはインド・中国に仕事を奪われるようになった。エンジニアが、毎晩徹夜をして、すばらしいITシステムで業務を効率化したがゆえに、それまでその業務をやっていた人間は仕事を失い、路頭に迷った。なんという皮肉だろう。
雇用を維持するためには、雇用が減っただけ、新たな雇用の需要を生み出す必要がある。しかし、人間の需要には限界がある。最低限の衣食住が可能で、全ての産業が成熟しきった今、新たな仕事が見つかるはずがない。日本では、もうこれ以上、誰も新しいモノやサービスを求めていない。今後、雇用が生まれることなんてない。ITが進めば雇用はさらに減るだけだ。環境で雇用創出などと言う人には開いた口がふさがらない。環境への負荷は、仕事を減らさないと減らないのだ。
失業者は、経済の仕組みから仲間はずれにされた、はずれ者である。失業者がこの世の中から消えても、世の中は誰も困らずに回っていくのである。仲間はずれにされた人たちは、どうしたらよいのか。私は、今の資本主義経済社会から自主的に離れ、自給自足の経済を構築するのが一案ではないかと本能的に感じる。そこには、労使という関係は極力作らない。100年間、さかのぼったコミュニティを作るのである。基本的に一次産業に従事し、残りの経済とは極力関連を持たない。自分たちを仲間はずれにした大企業や国とは、極力、関わりを持たない。アーミッシュのような生活をする。空想的社会主義というのが近いのかも知れない。それは本当に不幸なのか。自分の世界を切り開くしかないと思う。毎日、飛び込み自殺で電車が止まるような社会と比べ、どっちが不幸かは、やってみないとわからない。
チャンビーがやってきた
謎のネット端末 "Chumby"が我が家に。
http://www.chumby.jp/
ネットに無線LANで 繋ぎっぱなしにする、小型テレビ・ラジオみたいな端末だ。
研究用として自分を納得させ、大枚を叩いて導入。
あああ、early adoptor になってしまった。
無償で公開されている様々なアプリ (ニュース、天気予報、メールチェック、Webカメラ、Youtube、ニコニコ動画 等) を適当にたくさん登録しておくと、30秒おきぐらいに画面が切り替わる。それをチラチラ「ながら見」するような感じ。基本は、受動的に見るだけだが、タッチパネルで、対話することができるアプリもある。インターネッットラジオを流しっぱなしにすることも可能。
Twitter や Facebook の友人の更新を表示するアプリなどは、結構、実用的。
さすがにまだ Mixi 用アプリは無い模様。
Adobe flash で、様々なアプリを自分で作成可能。
様々なアプリが1000種類程、自由に利用でき、どんどん増えているらしい。
このあたり、iPhone の上でドンドン、アプリが増えているのと似ています。
iPhoneではなく、Chumbyを買ってしまう辺りが病気かも <私
こちらは、ソフト、ハードも含めて完全にオープンソースなのが特徴。
とりあえず、日曜大工で MRTG 表示アプリ でも作るか (おい)。
面白いものができたらレポート予定。
なんだか、色々なアイデアが湧いてくる端末です。
さすがに日本じゃ出てこない発想かも知れないなぁ。
なんか、昔のMacintoshみたいな革新性を感じさせるが、それもそのはず、初期のMacintoshのインターフェースデザインに関わったSusan Kareがコンセプトデザインを担当しているという。
P2P のファイル共有程、迷惑なアプリじゃないが、一家に2〜3台、こういうのが普及したら、ISP のトラヒックパターンも替わるかも知れない。なにせ、24時間、つけっぱなしで、画像・動画のダウンロードしっぱなしだ。
原丈人さん、フルブライト講演会 〜コア技術開発と資本主義は相性が悪い〜
フルブライトが主催した原丈人さんの講演会を聴講してきた。
http://www.fulbright.jp/jusec/koen.html
内容については、私も熟読した次の著作のハイライトを1時間で切り取ったと言う感じだ。
私が元技術者の立場から自分の経験とも照らし合わせ、原丈人さんのメッセージから、つくづく感じるのは、コア技術の開発と資本主義は両立しないということだ。次のようなことを考えてみよう。
- インターネット、原子力、GPS,などのコア技術は、国防のための研究から生み出された。資本主義の枠組みから発生したわけではない。
- トランジスタ、UNIXなどのコア技術は、公益事業の性格が極めて強い電話会社の研究所から生み出された。資本主義の枠組みから発生したわけではない。
- 多くの基礎物理学の実績、人工衛星、核融合のトカマクなど、多くのコア技術は旧ソ連から生み出されている。資本主義の枠組みから発生したわけではない。
最近のシリコンバレーでは、投資家の影響で、2年目から黒字になるような事業計画を書かないとベンチャーキャピタルは投資してもらえないという。原丈人さんが主張するとおり、コア技術の開発には最低5〜7年の年月が必要だ。いまのシリコンバレーでは、コア技術の開発ができないと氏が主張されるとおりだ。
日本は、米国ほど過激な資本主義の世界ではなかったが、1990年代の不況を経て自信を失い、米国の後を追うようになり、技術開発についても資本主義的な進め方をするようになった。私が数年前まで勤めていた大手電話会社の研究所では、長期的な研究テーマに取り組むのは難しくなり、業界の流行を追うようになった。「日経コミュニケーション」という業界雑誌からタイムリーなキーワードを拾ってきて研究テーマを決めているのではないかと揶揄する人がいたぐらいである。さらには、巨大な研究所組織のあちらこちらで、複数の部門が重複してほとんど同じ研究テーマを設定するようになった。
本当にコア技術の開発に携わり、世の中を変えたいと思っている技術者は、シリコンバレーに行ってはだめだ。シリコンバレーにいって成功できる人の多くは、1のモノを10の価値に見せ、既存のコア技術を利用してお手軽に黒字を達成できるビジネスマンであり、技術者ではない。技術者は、そうしたビジネスマンの家来として、成功したときの、控え目なおこぼれに預かるだけだろう。技術者は、むしろ、中長期的な研究開発が実行可能な、時間軸的に余裕のある経営ができる場所を選ぶべきだ。必ずしも、潤沢過ぎる資金は必要ないかも知れない。ただし、落ち着いて資金を提供してくれるスポンサーが必要なのだ。大学ですら、予算を「ダウンロード」するために、流行のキーワードを冠した研究テーマに縛られているのが現状だろう。日本国として、技術立国を目指すのであれば、少なくとも大学やベンチャー企業に、中長期的な目標に向けて走れる環境を整備するのが政府の役割だ。
原氏は、ほとんど無限とも言える資金を持ち、自分の無垢な理想を誰にも邪魔されずに推進できるスポンサーだ。本講演でもおっしゃられていたが、「成功するのは、成功するまでやるから。誰も社員がいなくなり、自分だけになっても続けるから。」とおっしゃっていたが、自分の保身や出世、生活が気になるような人にはスポンサーは務まらないだろう。原氏は「成金」だ。しかし、信じられない程意識が高く、精神的に練られ、精神面での高みを極めた「成金」なのである。「成金」のなかにこんな日本人がいることは、日本人としては最高の誇りであると思う。
今後伸びる産業は「娯楽」と「保険」
今後の産業は「娯楽」と「保険」、という言葉を、本日、偶然2回目にした。
1つは、高城剛氏のブログ。フランスの経済学者、ジャック・アタリの言葉だ。ヨーロッパで大ベストセラーとなった「21世紀の歴史」という2008年出版の本に述べられている。
問題を抱えていない国は、ひとつもない。
問題は問題をどれくらいの人たちが正しく理解しているかである。
今日の金融恐慌を予見したヨーロッパ最高の頭脳と呼ばれるジャック・アタリは、これから伸びる産業は「娯楽」と「保険」だという。
それをコントロールできれば、多くを支配できるということでもある。
もう1つは、藤原和博氏の「給料だけじゃ分からない」。藤原氏がヨーロッパ留学を終えリクルートへ出した社内レポートが掲載されており、そのなかで今後の成熟社会の特徴が5つ出されているが、最初の2つは:
(1)ありとあらゆる時間つぶし・暇つぶしが反映する。
(2)リスク・マネジメント感覚が増大する。
これには仰天した。このレポートは、1997年11月に書かれたもの。ジャック・アタリをさかのぼること10年。藤原和博氏の著作は、何度読み返しても新しい発見がある。新しすぎて自分ではなかなか実行できるレベルのことが少ないのが歯がゆいが。
ちなみに残りの3つは:
(3)すべての分野で”二極化”がおこる
(4)人々の帰属意識のベースがゆらぐ
(5)企業は自分のコアビジネスに特化して、全体はモジュール(組み合わせ)になっていく。
それにしても「娯楽」と「保険」というキーワードは、日本のなかでは余り強調はされていない気がする。介護、とか、抽象的に「サービス産業」とかはよく聞くが。成熟社会での産業、というのはどのように研究されているのか、他もあたってみたいと思った。
iPhoneを買わない、使わない理由
iPhoneは誰が見てもセクシーな製品だ。3歳の子供でさえ、iPhoneと国産携帯電話機を並べられたら、最初にiPhoneを触り始めるだろう。
それでも現時点ではiPhoneを使わない。その理由は、iPhoneが、私が重視する次のような点を満たさないからである。
(1) 文字入力がしにくい
私にとって、携帯電話で最も重要なのは、テキスト入力がしやすいか、ということだ。これは致命的に重要だ。メールだけではなく、とっさのメモや文章作成、スケジュールの入力に欠かせない。iPhoneのタッチパネル・キーボードは素早く正確なテキスト入力には向かない。一方、国産携帯電話機の多くは、日本人のニーズを研究し尽くして開発されたボタン式キーボードを採用している。
(2) 耐久性が低い
携帯電話は、精密機器であってはならない。飾っておくものではないからだ。むしろ、落としたり、踏んづけられたりするのが普通だ。 iPhoneは、普通にアスファルトの上に落としても大丈夫だろうか。心情的にもiPhoneは落としたくないだろう。さらに、iPhoneが採用しているタッチパネルは、その機構上、耐久性に欠ける。劣化していくはずだ。タッチパネルはまだ比較的実績のない仕組みであり、日常的にハードな環境にさらされるデバイスには向かない。
(3) 購入費・維持費が高い
iPhoneは随分安くなったとはいえ、高価である。携帯電話はもはや単なる「でんわ」とは言えないが、普通の人にとっては、たかが「でんわ」である。万が一、故障して修理費が高いようでは困る。また、紛失して大ショックという程、高価なのも困る。昔iBookを購入したとき、内蔵ハードディスクが故障し、修理費が6万円と言われたが、iPhoneは修理が安いのだろうか。
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一方でiPhoneが提供するアプリケーションが魅力的なのは確かだ。例えば医者用の医学情報アプリケーションのように、今後、ユーザ数が少ないが細かいところに手が届くアプリケーションが充実してくるだろう。PDAという市場が消滅してしまった今、ウェブ上のサービスでは提供されない、ニッチなアプリケーションがiPhoneでしか開発されなくなってくる。これは Apple の戦略そのものなのだろうが、消費者にとって iPhone 以外の選択がなくなるのは不幸だ。
